l:il :ple 6この検査は、症状から閉塞性睡眠時無呼吸症が疑われる場合に、その診断のために、専用の睡眠検査キットを使用し、在宅で行います。一般的に、医療機関でセンサーの装着方法などについての説明を受け、自宅で就寝前に自分で取り付けて検査し、翌朝、自分でセンサーを外し医療機関に返却します。後日医師から検査結果の説明があり、そのうえで診断されます。呼吸系パラメータで、気流、酸素飽和度、いびき音、さらに胸部と腹部の換気運動や体動の測定を行う場合もあります。在宅で行うメリットは、普段通りの生活状況と睡眠環境で評価できることです。昼間の眠気を客観的に評価することで、ナルコレプシーなどの中枢性過眠症候群の診断に用います。前の晩の睡眠ポリグラフ検査に続けて、翌日の日中に行い、2時間ごとに、4~5回、暗い部屋でベッドに横になり、「眠ってください」と指示があり、眠りつくまでの時間を調べます。昼間の覚醒度を客観的に評価する検査です。過眠症の薬物治療の効果を調べる場合や、職業ドライバーなどの運転免許更新時に指定されて行う場合があります。2時間ごとに5回、うす暗い部屋でベッド上で半座位姿勢を保ち、「起きていてください」との指示があり、覚醒している時間を調べます。『健康づくりのための睡眠ガイド2023』においては、成人と高齢者は、目覚めたときに体が休まったと感じる「睡眠休養感」を重要視しています。アメリカで行われた調査では、40~64歳の働き盛りの世代について、睡眠時間が5時間半未満で「睡眠休養感」が低いほど死亡リスクが高まったという結果が紹介されています。また、こどもについての研究では、睡眠時間が不足すると肥満のリスクが高くなったり、学業成績が低下したりしたという報告があげられました。対策として、生活習慣に注意し、小学生から高校生までは1日に1時間以上体を動かし、ゲームやスマートフォンの利用時間を2時間以下にすることを推奨しています。コロナ禍や震災を経験し、加速度的に変貌する日々の生活のなかで、成人・こども・高齢者の区分ごとに問題提起された『健康づくりのための睡眠ガイド2023』とともに、新たな不眠症対策から健康づくりに取り組みたいものです。ltintenanSeep Latencyce of Wakefu■睡眠潜時反復検査(MSLTMu■覚醒維持検査(MWTTest )Maness Test )睡眠の質と量を確保し年代別テーマで健康づくり2025.02 – LABO ■「健康づくりのための睡眠ガイド2023」より個人差を踏まえつつ、日常的に質・量ともに十分な睡眠を確保し、心身の健康を保持する◦長い床上時間が健康リスクとなるため、床上時間が8時間以上にならないことを目安に、必要な睡眠時間を確保する。◦食生活や運動等の生活習慣や寝室の睡眠環境等を見直して、睡眠休養感を高める。◦長い昼寝は夜間の良眠を妨げるため、日中は長時間の昼寝は避け、活動的に過ごす。◦適正な睡眠時間には個人差があるが、6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保する。◦食生活や運動等の生活習慣、寝室の睡眠環境等を見直して、睡眠休養感を高める。◦睡眠の不調・睡眠休養感の低下がある場合は、生活習慣等の改善を図ることが重要であるが、病気が潜んでいる可能性にも留意する。◦小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保する。◦朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜ふかしの習慣化を避ける。図表5 睡眠の推奨事項一覧図表4 睡眠ポリグラフ検査全体の方向性対象者高齢者成人こども推奨事項
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