北から南からだて明治館」として活用されています。函館市と近郊を一望できる函館山展望台からは、両側を海に囲まれた独特の地形を眺望でき、夜景は世界三大夜景のひとつに数えられています。函館山の北東に位置するのが「五稜郭」で、幕末から明治維新にかけての戊辰戦争最後の戦い「函館戦争」(五稜郭の戦い)の舞台となりました。春には約1500本のソメイヨシノなどが咲き誇る桜の名所です。函館空港から車で約5分。北海道三大温泉地のひとつに数えられる湯の川温泉は、1653年(承応2年)の発祥とされる由緒ある温泉地。路面電車でも気軽に訪れることができます。函館駅から徒歩約1分の「函館朝市」には約250軒の店舗が軒を連ね、海産物をはじめ野菜、果物、菓子、珍味など、函館の味覚が勢ぞろいします。街を散策しながら「五島軒」(カレー)、「ハセガワストア」(やきとり弁当)、「ラッキーピエロ」(バーガー)、「あじさい」(塩ラーメン)などの御当地グルメをどんどん味わってみてください。北海道南端の渡お島し半島南東部に位置する函館市は、札幌市、旭川市に次ぐ北海道第3位の人口を有する中核都市です。古くから貿易が盛んに行われ、日本の鎖国時代にも他国との交流があり、幕末の頃から函館港とともに発展してきた貿易の街です。西洋文化をいち早く取り入れた函館市には歴史的建造物が点在し、ベイエリアには明治期に建設された倉庫や郵便局が残り、「金森赤レンガ倉庫」「はこより北海道支部道央自動車道函館本線新函館北斗駅北海道北海道新幹線札幌羊蹄山支笏湖千歳登別苫小牧室蘭大沼公園IC函館空港函館函館駅津軽海峡青森県from North to South21■ LABO – 2025.01今回の受賞の理由は、両教授が、「マイクロRNA」が遺伝子の働きを調節していることを体長約1ミリの「線虫」を使って明らかにし、その後、線虫に限らず人でも同様の調節をしていることが判明し、多くの生物に不可欠な遺伝子制御の仕組みを明らかにしたことによるものです。「マイクロRNA」は、DNAやメッセンジャーRNAといった核酸の仲間ですが、タンパク質をつくらない、非常に塩基が短いという点が異なります。核酸のおもな役割はタンパク質をつくることだと考え●北海道函館市アクセス飛行機:函館空港から函館市の中心部までシャられてきた経緯があり、マイクロRNAはこの役割がないため、その重要性にスポットライトが当たりませんでした。また、「マイクロ」の名前のとおり、DNAやメッセンジャーRNAと比べても非常に塩基が短く、生物学的に重要な機能があるとは考えられていなかったのです。そんな中、両教授は「マイクロRNA」がタンパク質を直接つくるのではなく、タンパク質の発現を調節することにより生物の成長に重要な役割を果たしていることを突き止めたのです。生物の成長や発達に深く関与している「マイクロRNA」が適切に働かないと、がんや糖尿病といった病気につながる恐れもあるといいます。今後「マイクロRNA」の研究が進むことにより、がんの研究や治療法も大きく発展すること、また病気の診断や治療、新薬開発などに役立つ研究に前進がみられることが期待されます。トルバスで約20分電車:北海道新幹線の終点・新函館北斗駅から「はこだてライナー」で函館駅下車または函館本線函館駅下車車:道央自動車道大沼公園ICからま街全体が光で浮かび上がっているように見える函館山からの夜景満開の桜でピンク色に縁取られた「五稜郭」湯の川温泉では湯に浸かって温まるサルたちが人気(函館市熱帯植物園)ベイエリアに建つ「金森赤レンガ倉庫」気になるコトバ【 マイクロRNA 】―遺伝子の働きを調節していることが明らかに2024年10月7日、ノーベル生理学・医学賞の選考委員会が設置されているスウェーデンのカロリンスカ研究所は、「マイクロRNA」の機能を発見した米マサチューセッツ大学のビクター・アンブロス教授と、米ハーバード大学のゲイリー・ラブカン教授にノーベル生理学・医学賞を授与すると発表しました。異国情緒あふれる街並みに見逃せない観光スポットがあふれる「函館市」
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