多くの試練にスピード感をもって対応業界が一丸となって精進することを誓う令和6年度の四国支部臨床検査普及月間大会は、穏やかな秋空のもと、これまでどおり香川県高松市で開催されました。まず、学術研究発表会が行われ、業務に励む中でテーマを見つけ取り組んだ3つの研究成果が発表されました。『尿沈渣中に出現した真菌および細菌と尿糖との関連』『フェリチン試薬の比較検討』など、検査現場で活きる非常に有意義なものでした。式典が開幕。大会会長である岡内伸介支部長が登壇し、「検査業界は、コロナ対応という大きな試練を乗り越えてきましたが、今また、物価の高騰、物流コストの増大、人員の不足など、さらなる厳しい試練に立ち向かっています。業界が一丸となって力を蓄えて、次なる検査業界を構築するためにも、ご理解、ご支援、ご協力をお願いいたします」と開会の辞を述べました。続いて、香川県臨床検査技師会太田安彦事務局長、日衛協河田與一副会長の来賓挨拶がありました。15名の永年勤続表彰に移り、永年勤続受賞の代表者より謝辞が述べられ、最後は、日衛協四国支部の加藤吉久副支部長による閉会の辞で、式典は幕を閉じました。休憩をはさんで記念講演へ。講師は香川大学経済学部教授の緒方宏海先生で、『目から鱗が落ちる気づき風水・家相・香川離島の民族―文化人類学への誘い』をテーマに、人間を総合的に研究する文化人類学という学問へ誘いながら、「風水・家相とは何か」「香川県離島の文化とは」「漁民の船霊信仰とは」などを解説しながら、「文化の越境」について自らの調査をもとに話されました。会場を移しての懇親会は和やかな宴となり、月間大会は無事に終了しました。 ●④●⑨●⑬●③●⑧●⑫●②●②●⑦●⑪●①●⑥●⑩●⑤①高松市で開かれた四国支部月間大会 ②開会の辞を述べる岡内伸介支部長 ③来賓祝辞を述べる香川県臨床検査技師会太田安彦事務局長 ④来賓祝辞を述べる日衛協河田與一副会長 ⑤⑥記念講演を行う香川大学経済学部教授の緒方宏海先生 ⑦学術研究発表会で座長を務める谷本光章学術委員 ⑧会員各社による学術研究発表会。3演題が発表された ⑨永年勤続者の表彰 ⑩表彰者代表が謝辞を述べる ⑪閉会の辞を述べる日衛協四国支部加藤吉久副支部長 ⑫⑬懇親会。会場に多くの料理が並び、参集した多くの関係者は有意義な歓談のときを過ごした高松港と高松市の街並み2025.01 – LABO■12令和6年11月15日(金) 高松国際ホテル香川県高松市四国支部厳しい環境の中にある検査業界進むべき新しい検査の道を構築へ
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