読んでみた一冊「働き損社会」の影に“ジジイの壁”あり! 帯に書かれたキャッチコピーに惹かれて、あるいは驚いて、手に取る人もいるのではないでしょうか。「人の働き方は環境がつくる」をテーマに、学術研究にかかわるとともに講演や執筆活動を行う河合薫氏が、切れ味鋭い文体で読む人を引き込みます。高度成長期に海外から「働きバチ」と揶揄されるほど働き、日本経済が低迷してもなお勤勉に働いてきた日本人の国が、なぜ「働かないニッポン」になってしまったのか。著者はその原因を「権力を持つ社会階層最上階のスーパー昭和おじさん・おばさんの怠慢」(本文・プロローグ引用)と言い切ります。「仕事に意欲を持っている社員はわずか5%で、調査した世界145カ国中イタリアと並び最下位」、「やる気をなくし早々に“窓際族”を目指す30代エリート」、「人生諦めたまま老いていく中年氷河期世代」……。いま何が日本人から働く意欲を奪っているのか? 学者である著者が、会社員へのインタビューなどをもとに「働き損社会」の背景にある日本の構造的な問題をひもときます。日本社会の現況について論じながら個人の生き方にも言及し、21世紀の若者たちが「無難」に埋没する理由を探り、働かないおじさんの生態に迫り、生きることのモチベーションについて問い、「働かないニッポン」のためにできることは何かを考えていきます。がんばっても報われないと感じる社会においても、日々の仕事や生活に価値を見出し、それに取り組む意欲が湧いてくる――そんな期待をもって読みたい一冊です。健康社会『働かないニッポン』北から南からグルメと多彩な魅力をもつ都市です。中でも、愛知県の県庁所在地で行政、経済、文化の中枢を担う名古屋市は、歴史的な名所が豊富です。「名古屋城」はその代表で、金のシャチホコが輝く天守閣は必見。また、徳川家康ゆかりの「熱田神宮」も人気の観光スポットです。「伊良湖岬」や奥三河の「乳岩峡」(新城市)など、絶景スポットが点在しています。とくに豊橋市中央部の「香嵐渓」は紅葉の名所として知られ多くの観光客が訪れます。車産業を中心に、航空機や工作機械などの重工業が盛んで、「トヨタ自動車」の本社も豊田市にあります。また、伝統工芸品としては「瀬戸焼」や「常滑焼」が有名で、これらの産地では製作体験も楽しめます。れる「ひつまぶし」、「みそ煮込みうどん」、「みそカツ」など、独特の食文化が根づいています。とくに、豆味噌を使った料理は愛知県ならではの味わいです。力です。新幹線の駅が3つ、空港も2つあり、国内外を問わずアクセス抜群です。メ、ものづくり体験など、多彩な楽しみ方ができる愛知県をぜひ訪れてみてください。愛知県は日本のほぼ中央に位置し、歴史、文化、自然、自然の美しさも魅力の一つです。渥美半島先端にある愛知県は「ものづくりのまち」としても有名です。自動グルメも愛知県の大きな魅力で、名古屋めしとして知らさらに、愛知県は交通の便が非常によいことも大きな魅歴史と現代が融合し、自然と都市が調和し、観光、グル中部支部よりい15■ LABO – 2024.12岐阜県県営名古屋空港名古屋市名古屋駅三重県中部国際空港(セントレア)渥美半島長野県名古屋IC豊田市愛知県静岡県東名高速道路豊橋駅新城市豊橋市三河安城駅東海道新幹線from North to South河合 薫 著日本経済新聞出版 定価990円(本体900円+税)●愛知県アクセス車:東名高速道路名古屋ICから など電車:東海道新幹線名古屋駅、豊橋駅、 三河安城駅から など飛行機:中部国際空港(セントレア)、県営名古屋空港からオフィス街の北側にそびえる「名古屋城」「熱田神宮」は市民の心のオアシスとして親しまれている全国有数の紅葉の名所として知られる「香嵐渓」ご飯の上に細かく切ったウナギの蒲焼を敷きつめた「ひつまぶし」と、トンカツに濃厚な味噌ダレをかけた「みそカツ」book 都市と自然の調和がとれた魅力あふれる都市「愛知県」
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