Labo_No.550
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(事業計画の樹立・運営、関連事項の検討)衛生検査所は、一歩一歩時代を歩み、臨床検査の技術も手法スケールも、革新と発展を遂げて、大きく様相を変えています。しかし、いつの時代になっても、国民医療とともに歩み、国民の皆さまに寄り添い、使命感を持って業務に従事する姿勢は不変です。一部を改正する法律」が施行され、悲願であった「検査はモノではなく技術である」ことが法律で定められました。言葉が法律レベルに定義され市民権を得る、②医療機関を含めたすべての検査施設で精度管理が義務づけられた、③政令8業務から検体検査が区分されたなどが主な点でしたが、この法改正によって、衛生検査所のさらなる切磋琢磨が義務づけられました。検査所はその重みのある“自負”検査を業とするために興された2017年6月、「医療法等のその内容は、①検体検査という検査は医療そのもの――、衛生を持って、日々の研鑽を積み重ねています。 「検査はモノではなく技術である」――。検査を行う会社の団体として、この真価が問われたのが、2020年より感染拡大した新型コロナウイルス感染症への迅速な対応でした。厚生労働省からの協力要請に基づき、会員検査所が検査体制の拡充に努め、これまでにない重責を担うことになりました。PCR検査の認知度が加速度的に高まり、その検査を受託する検査の専門会社としての衛生検査所の地位向上につながっていったのです。現在、日衛協は7つの委員会がそれぞれの目的に応じて、果敢に行動し、活動しています。それぞれの委員会からの目指すべき方向性を「言葉」にして、以下にまとめます。総務労務委員会は、主に協会の事業計画及び予算の樹立・運営を行い、その関連事項の検討も行う委員会です。また、時代に沿ったコンパクトな協会運営の在り方の検討、会員各社の労務の実態を把握するための調査、定時総会や臨床検査普及月間大会など、協会の各イベントや行事の運営管理も担当しています。とくに2023年3月に、協会創立50周年を迎えるにあたり、記念事業の企画・運営を進めてきました。日衛協としては、「50年」という佳節を迎えましたが、日衛協の歩みは激動の臨床検査の歴史とともにありました。衛生検査所の使命は、正しい検査結果を迅速に医療機関へ報告することにあります。当協会は創立以来、「検査精度の維持・向上こそが登録衛生検査所の生命線である」という理念に基づき、さまざまな事業を推進してきました。国民医療を支えていく決意と使命感は、いかに時代が進もうといささかも変わりません。次代の臨床検査を担う方々にも、この想いは必ず受け継がれていきます。50周年の記念事業は、当協会のこれまでの「50年」、そして「これから」をあらためて考えるとても重要なことでした。医療デジタルトランスフォーメーションへの対応、人材の確保など、臨床検査には継続的な多くの課題があります。国民医療を支える存在として、これからの臨床検査の在り方の検討など、次の時代を紡ぐ委員会活動をしています。総務労務委員会次世代へ伝えなければならないこと検査は医療そのもの果敢に行動する組織「日衛協」次の時代を歩むために2024.11 – LABO ■横山強委員長1650周年後のこれからが重要50年前に組織された協会

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