Labo_No.548
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どとあわせて判断されます(図表4)。好塩基球は末梢血白血球に1パーセント弱あり、末梢組織において、アレルギー反応に関わるマスト細胞と似た性質をもっています。そのため、血中のマスト細胞といわれています。好塩基球活性化試験は、好塩基球の表面にレセプターを介して結合しているIgE抗体をアレルゲンと反応させ、その活性化レベルを数値化する検査法です。特異的IgE抗体検査よりアレルギー症状に近い状態でアレルゲンを特定でき、皮膚テストのようにアナフィラキシーのリスクもありません。開発・研究が進められていますが、日本ではまだ保険適用になっていません。【プ リックテスト】皮膚にアレルギーの原因として疑わしいアレルゲンエキスを少量滴下して、そのあと専用の針で皮膚に小さなキズをつけてアレルギー反応を調べる検査です(図表5)。アレルギーがある場合にはじんましんが出現します。果物などの場合は、果物に専用の針を刺して、そのまま皮膚に刺すことで調べることもできます(プリックtoリックテスト)。IgE抗体を直接証明する検査ではありませんが、アレルギー物質に対しての反応を15分ほどで判定することができます。まだ十分に血中の抗体が検出されない乳児においては、高感度にアレルギー反応を検査できる方法です。 【スクラッチテスト】アレルギー症状が出ているもののプリックテストの結果が陰性の場合は、スクラッチテストに進むことを検討します。プリックテスト専用針もしくは細い針で皮膚に線状の傷を5ミリメートル程度つけ、少量のアレルゲンエキスをスクラッチした部分に滴下します。アレルゲンエキスはプリックテストと同じです。結果は、赤い腫れを15~20分後に計測して判定します。【皮 内テスト】Ⅰ型アレルギーが強く疑われるにもかかわらず、プリックテストやスクラッチテストで陽性反応が得られない場合に行われます。アレルゲン液をごく少量、ツベルクリン針で皮内注射し、生じた虫刺されのような腫れを15~20分後に計測して判定します。体内に入る抗原量がもっとも多くなるため、アナフィラキシーのリスクに備え、入院管理下で行うことが望ましいテストです。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ー■■■■■■■■■■■■ プ6※属:生物分類上の区分で「科」の下、「種」の上2024.09 – LABO ■穀物類肉類シーフード野菜・果物類豆類・種実類イネ科植物雑草樹木卵白、卵黄、オボムコイド(加熱してもこわれにくい卵の構成タンパク質)牛乳、カゼイン小麦、ライ麦、トウモロコシ、米、大豆、そば、ビール酵母、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉マグロ、サケ、サバ、イクラ、アサリ、エビ、カニ、イカ、タコニンジン、タマネギ、ホウレンソウ、カボチャ、ジャガイモ、トマト、オレンジ、イチゴ、リンゴ、バナナ、キウイ、洋ナシ、桃、グレープフルーツピーナッツ、大豆、インゲン、ゴマ、ヘーゼルナッツ(ハシバミ)、アーモンド、カシューナッツ、クルミ カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ギョウギシバブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、アキノキリンソウ、タンポポ(属)、ブタクサモドキ、アオゲイトウスギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)、マツ(属)、カエデ(属)、ブナ(属)、コナラ(属)図表5 皮膚プリックテスト皮膚にアレルギー物質が含まれるエキスを少量滴下し、専用の針で皮膚に小さなキズをつける。アレルギーがある場合には15分ほどでじんましんが出現する。図表4 血液検査で特異的IgE抗体が測定できる主な項目食物アレルゲン卵 乳製品

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