Labo_No.548
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政まら明が国替えとなったときに、仙石氏がに入ったつゆと、玉子・とろろ・ねぎ・大根おろし・わさびなどの薬味で何枚も食べるのが「出石皿そば」です。時代は江戸中期の宝永3年(1706年)。出石藩主の松平忠たか周と信州上田藩主の仙石連れてきたそば職人の技法が、在来のそば打ちの技術に加えられて誕生したといわれます。以来300年以上、改良が加えられながら、兵庫県豊岡市出石町の郷土料理として発展しました。ひきたて、打ちたて、ゆでたてにこだわった伝統的な製法でつくられた出石のずしやき出い石焼の小皿に盛られたそばを、徳利だちさあきそばをのせるのは出石焼の小皿。幕末のころに屋台で提供する際に持ち運びが便利だという理由で、小さな浅い手て塩皿に盛ったことが始まりとされ、のちに出石焼の皿が使われるようになったと伝えられています。出石焼は出石町一帯で焼かれる白磁を中心とした磁器をいい、「出石白磁」とも呼ばれ、浮き彫りや透かし彫りによる精緻な紋様が際だちます。が、地元では、積み上げた皿の高さが立てた箸の高さになるのが成人男性の一人前とされています。関西屈指のそば処として知られる出石の町内には、出石皿そばを提供する飲食店が多くあり、気軽に食べることができます。一人前のそばは5枚1組が基本ですしおざら出いずしさら石皿そば出石焼の小皿に盛りつけたそばを何枚も食べる郷土料理もう一品!水で戻した黒大豆を醤油と砂糖、塩などでじっくり煮る「黒豆煮」●本誌の文書、写真、図版等の無断転載・複製を禁じます。転載・複製をご希望の場合は本協会までご連絡ください。出典:農林水産省Webサイト、参考資料:農林水産省ホームページ、『ポプラディア情報館 郷土料理』(株式会社ポプラ社)りんしょう犬さんスタンプ購入サイトみんなどんどん使ってネ 兵庫県東部にある篠山盆地は良質の豆類が育つことで知られ、とくに黒大豆には、粒が大きい、味とツヤがよい、皮が破れにくいなどの特長があります。黒大豆を甘く煮た黒豆煮は古くからおせち料理のひとつとして親しまれていますが、近年は1年を通しての常備菜としている家庭も増えています。 ポリフェノールを多く含む黒大豆は、優れた抗酸化作用をもち、動脈硬化予防などの効果が期待でき、健康食品としても注目されています。独自のスタイルで食べる「出石皿そば」。いろいろな薬味で、味の変化を楽しめる〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-28 K.I.S飯田橋2階電話(03)5805-5250(代表) FAX(03)5805-5252毎月1日発行  1部85円(発行部数36,500部)を医食同源兵庫県次世代に伝えたい!質の高い丹波篠山の黒大豆・・Memo・・灘の清酒「白鶴」、「菊正宗」、「大関」などの有名銘柄を抱える灘の清酒。江戸時代に酒造家が次々に創業し、神戸市の西郷、御影郷、魚崎郷、西宮市の西宮郷、今津郷の5つのエリアからなる「灘五郷」は日本を代表する酒どころとなりました。おいしさを支えているのは、環境省選定の名水百選の、西宮の「宮水」と播州の酒米、そして丹波杜氏の技術だといわれています。郷土料理麺

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