Labo_No.548
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造物は「石の宝殿」と呼ばれ、宮城県塩竈市「御釜神社」の「四よく口の神しま釜」、宮崎県西諸県郡高原町「霧島東神社」の「天逆鉾」とともに「日本三奇」の1つとされています。石造物の底部は岩盤とつながっているのですが、石造物の下は水が溜まって小さな池のようになっており、この池に巨石が浮いているように見えるため「浮石」とも呼ばれます。石造物はぐるり1周できるようになっていて、三角形の突起の左側が、御神体に近く、強力なパワースポットといわれています。 「石の宝殿」の起源については諸説あり、その中のひとつとして、700年代初期に編纂された『播磨国風土記』に登場し、「聖徳太子の時代に物も部守屋によって建立された」と記されています。この記述を正とするならば、聖徳太子の時代から続くものになります。古代ロマンに浸りながら、巨石の圧倒的なパワーを感じてみてはいかがでしょうか。んかJR山陽本線には宝ほん殿という名の駅があります。ここは国宝姫路城の最寄りの姫路駅から大阪寄りに5つめ。この宝殿駅から歩いて25分ほどの距離にあるのが「生石神社」で、駅名の由来となった宝殿山山腹の岩山の上に鎮座する「生石神社」は、鳥居からまっすぐ急な石段が延び、その後ろに、中央に通路を設けた珍しい構造の本殿があります。神社の裏手にある横6・5メートル、奥行7・5メートル、高さ5・6メートル、推定500トンの巨大な石うでののべのもりや ん22 近畿支部より北から南から 巨大な浮石がパワースポット「生おうしこ石神社」250from North to South①① ②② ③③ ④④ ①周囲3方を岩壁に囲まれた「石の宝殿」②参道の階段を上りきったところに本殿がある ③宝殿山の岩盤(竜たつやま山石いし)を掘り出して造られた「石の宝殿」 ④江戸時代後期の「旧工くらく楽邸」などが残る、高砂の街並み※写真提供:(一社)高砂市観光交流ビューロー生石神社高砂北ランプ加古川バイパス宝殿駅JR山陽本線山陽新幹線加古川姫路生石神社高砂加古川西宮神戸大阪奈良明石大阪湾淡路島京都15■ LABO – 2024.09●生石神社兵庫県高砂市阿弥陀町生石171アクセス車:加古川バイパス高砂北ランプから約3分電車:JR山陽本線宝殿駅から徒歩約25分(一社)高砂市観光交流ビューローWEBサイト:https://www.takasago-tavb.com/

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