奄美地方で愛され続けるたっぷり野菜と炒めるソーメン料理郷土料理もう一品!豚肉、野菜と一緒にソーメンを炒めたのが、鹿児島県奄美地方の郷土料理「油ゾーメン」です。奄美地域でソーメン料理が根づいたのは、薩摩藩統治時代に薩摩から持ち込まれたソーメンが、乾麺で保存がきくことからよく食べられるようになったという説がありますが、定かではありません。「油ゾーメン」が一般家庭に広がったのは明治以降で、現在は旅行者からの評価も高まっています。奄美諸島などでは、旧暦の8月(現在の9月)に「八月踊り」が行われます。人が大勢集まる際に欠かせない料理が「油ゾーメン」で、大皿に盛り、皆で取り分けて食します。ていますが、「油ゾーメン」は、ゆでたソーメンに油を加えたたれをからめてつくるため、麺がくっつかず、のどごしがよいのが特徴です。だしジャコとニラ、豚バラ肉とニラ、錦糸玉子とニラなど、組み合わせる具材は多彩。鯖缶やスパムなど、独自の具材を使用する家庭もあるようです。も人気がある「油ゾーメン」。奄美地域を代表する郷土料理として飲食店でも提供され、強く地域に根づいています。沖縄の「そうめんチャンプルー」に似ビールとの相性もよく、つまみとしてとろけるような舌ざわりの「豚骨」●本誌の文書、写真、図版等の無断転載・複製を禁じます。転載・複製をご希望の場合は本協会までご連絡ください。出典:農林水産省Webサイト、参考資料:農林水産省ホームページ、『ポプラディア情報館 郷土料理』(株式会社ポプラ社)りんしょう犬さんスタンプ購入サイトみんなどんどん使ってネ 「豚骨」は、今から300年ほど前に、薩摩の武士たちが狩場や戦場などでつくっていたと伝えられ、西郷隆盛の好物であったともいわれています。豚の骨つきあばら肉を焼き、軽く焦げ目をつけてから芋焼酎を加え、コンニャクやダイコンなどの野菜とともに、味噌と黒砂糖で煮込んで仕上げます。 「豚骨」には、豚肉と麦味噌、黒砂糖、そして芋焼酎という、鹿児島県ならではの食材がふんだんに使われており、まさに鹿児島県を代表する郷土料理といえます。家庭や居酒屋などの食事として、またおやつ代わりの軽食にもよく食べられる「油ゾーメン」〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-28 K.I.S飯田橋2階電話(03)5805-5250(代表) FAX(03)5805-5252毎月1日発行 1部85円(発行部数36,500部)を医食同源鹿児島県次世代に伝えたい!西郷どんの好物⁉豚とん骨こつ・・Memo・・全国で人気のスイーツ「白熊(しろくま)」削った氷に練乳をかけ、ミカンやパイナップル、小豆、寒天などをのせた氷菓子「白熊」。発祥は鹿児島市で、上から見たときに白熊に似ていたのが名前の由来です。かき氷の代表として昭和前期から親しまれ、今や全国のスーパーやコンビニで販売されている人気スイーツです。油ゾーメン郷土料理麺
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