Labo_No.546
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学術研究発表会学術研究発表会全国大会今年で30回目を迎えた学術研究発表会全国大会は、定時総会に先立って、午前10時より始まりました。朝早くからのスタートにもかかわらず、会場には、貴重な研究発表に耳を傾けたいという会員が足を運びました。開会挨拶に立ったのは近本陽一学術委員会委員長。 「30回目の学術研究発表会全国大会には、全国9支部から19演題を推薦いただきました。発表演題の内容は、医療技術の進歩にともない、年々、多分野で高度なものとなっており、会員施設の研究熱心さが感じられます。各演題の発表後には、短時間ではありますが、質疑応答の時間を設けていますので、活発な意見交換をお願いいたします。また、19演題発表後には特別演題として『細菌関連検査のガイドライン改訂のポイント』についての発表も準備されています。ぜひとも今後の研鑽に役立てていただきたいと思います」発表演題の内容をいくつか紹介します。◎血液像鏡検条件の見直し(血液学)、◎パンデミックの教訓を踏まえた細菌検査室の取り組み(微生物学)、◎採血後時間経過によるBNP測定値の変化(免疫血清学)、◎体腔液細胞診検査における腫瘍マーカーの有用性(病理学)、◎便中カルプロテクチン測定における業務改善(尿・糞便等一般検査)、◎ジーンキューブによる抗酸菌遺伝子検査の導入検討(臨床化学)、◎衛生検査所の太陽光発電設置について(精度保証・管理運営〈業務改善含む〉)など、いずれも各検査施設で役立つものばかりでした。最後に、奥原俊彦学術委員会副委員長が閉会の挨拶に立ちました。 「今回も、多岐にわたって発表していただきました。これからも、テーマを見つけ出す目を養い、研究熱心であり続けていただきたいと思います」3時間40分にわたった学術研究発表会は滞りなく終了しました。 6     閉会の挨拶を述べる学術委員会の奥原俊彦副委員長セッションごとに進行役をつとめる座長学術研究発表会会場風景。各支部より選ばれた演者たち19名が、日頃の研究成果を発表した開会の挨拶を述べる学術委員会の近本陽一委員長名古屋市科学館2024.07 – LABO ■30回目を迎えた

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