Labo_No.544
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戦前の横浜中華街でまかない料理として出されたのがルーツといわれる「サンマーメン」。当時よく食べられていたのが肉そばでしたが、肉は高価だったため野菜入りの麺料理がつくられるようになり、伝わったといわれています。名前の由来については諸説あり、一説では「生馬麺」と書き、「新鮮でシャキシャキした素材を上にのせた麵」を意味します。モヤシやハクサイ、豚肉などを炒めてスープを入れ、とろみをつけてラーメンにのせたのが「サンマーメン」。スープが冷めにくくボリュームもあることから評判となり、現在は高級店から大衆的なを▶店まで県内各地の飲食店で提供され、横浜市民、神奈川県民にとって日常的に食されるメニューとなっています。だったり塩味だったり、また具材も店舗ごとに特徴を出していますが、シャキシャキして口当たりがよく、ボリューム満点のモヤシは欠かせないものとなっています。近年は見た目がよく栄養価を引き出す基本の5色(赤・白・黄・緑・黒)の具材が入った「サンマーメン」が人気のようです。味や具材に明確な定義はなく、醤油味・Memo鮮やかな色を演出する五味五色五ごみごしょく味五色とは、「陰陽五行説」に由来する料理用語で、五味は酸味、苦味、甘味、塩味、辛味の5つを、五色は赤、黄、青(緑)、白、黒の5つをいいます。ニンジンや肉の赤、タケノコの黄色、葉物野菜の青(緑)、モヤシやハクサイの白、キクラゲの黒のように、5色の食材をバランスよく使った「サンマーメン」が多くみられます。横浜中華街のまかない料理から生まれた郷土料理もう一品!〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-28 K.I.S飯田橋2階電話(03)5805-5250(代表) FAX(03)5805-5252毎月1日発行  1部85円(発行部数36,500部)水を切った豆腐を焼き、好みのタレとともに味わう豆腐の田楽●本誌の文書、写真、図版等の無断転載・複製を禁じます。転載・複製をご希望の場合は本協会までご連絡ください。出典:農林水産省Webサイト、参考資料:農林水産省ホームページ、『ポプラディア情報館 郷土料理』(株式会社ポプラ社)みんなどんどん使ってネりんしょう犬さんスタンプ購入サイトあんのかかったスープが麺によくからんだ「サンマーメン」。もやしのシャキシャキとした食感が、愛され続ける理由のひとつ 神奈川県北西部の大おおやま山は、雨が降りやすい地形であるため、雨あめふりやま降山が転じて「阿あふりやま夫利山」とも呼ばれ、縄文の昔から霊山として信仰の対象とされていました。大山の豆腐は、各地から奉納された大豆と地元の清水を利用してつくったのが始まりで、その良質な水を生かした豆腐が特産品となっています。水分が多めでやわらかく、あっさりした味わいの大山の豆腐はどんな食材とも合わせやすいため、地元の家庭ではさまざまな調理法で食卓にのぼります。神奈川県医食同源次世代に伝えたい!大山の豆腐料理サンマーメン郷土料理麺

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