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5   体検 査 、い わ ゆるL a b o r at o ry 新年明けましておめでとうございます。日本衛生検査所協会におかれましては、順調に発展される中、令和6年をお迎えになられ、心よりお祝い申し上げます。貴協会は、昭和48年の創立以来、臨床検査を通じて我が国の医療の進歩・発展に貢献するため、医療行政との連携、精度管理の向上と標準化、公正で適正な営業・取引の推進、広報活動、教育・研修事業、災害対策など、さまざまな活動を展開されていますことに敬意を表します。令和6年の年頭に当たり、貴協会の益々のご発展をお祈り申し上げますとともに、日頃より日本臨床検査振興協議会にご理解とご支援をいただき深く感謝申し上げます。昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の類型が5月8日に5類に移行し、貴協会は5月17日に創立50周年記念式典ならびに祝賀会を開催されましたことに心よりお喜び申し上げます。私も記念式典に出席させていただき、我が国の臨床検査の歴史における貴協会の目覚ましい発展を改めて実感いたしました。また、昨年11月22日に開催されました臨床検査普及月間大会に出席させていただき、学術研究発表会における充実した発表と活発な討論、東京五輪2020ボクシング女子フェザー級金メダリストの入江聖奈さんの記念講演などを拝聴し、「走り出そう!だ想いと共に」という若々しく溌剌としたスローガンが示す通り、貴協会のさまざまな積極的な取り組みに感銘を受けました。日本臨床検査振興協議会は、日本衛生検査所協会、日本臨床検査薬協会、日本臨床衛生検査技師会、日本臨床検査医学会、日本臨床検査専門医会の会員団体のご支援により、国民、行政および医療機関等に、広く新たな検査の道へつない臨床検査の重要性の理解を求め、その適正な活用を促進し、国民の健康に寄与することを目的としてさまざまな活動を展開しております。日本臨床検査振興協議会では、診療報酬委員会、医療政策委員会、大規模災害対策委員会、広報委員会、将来ビジョン検討委員会の5つの委員会が活動しています。診療報酬委員会の診療報酬改定小委員会では、令和6年度の診療報酬改定に向けて会員団体の要望をとりまとめて提言を提出し、診療報酬制度小委員会では、診療報酬制度におけるさまざまな課題を検討しています。医療政策委員会の在宅医療における臨床検査小委員会では「在宅医療における臨床検査~実践編~」を発刊し、遺伝子関連検査に関する小委員会では「遺伝子関連検査の質保証に関する考え方、特に外部精度評価に関して」を公表しました。感染症対策に関する小委員会では、新興・再興感染症、AMR対策について検討しています。大規模災害対策委員会では、「大規模災害対策規程」を作成し、具体的な対応方法について検討を行っています。広報委員会では、昨年8月に4年ぶりに開催されました厚生労働省の「こども霞ヶ関見学デー」に出展し、大変多くの来場者がありました。将来ビジョン検討委員会では、我が国の将来の検査のあり方について検討を開始しています。また、昨年11月には、薬事承認を受けていない試薬・装置を用いた検  D  ev e lo p e d  T e st(LDT)に関するワーキンググループを委員会横断的に設置し、LDTの範囲と定義をはじめとして、LDTに係る種々の課題について諸外国の現状をふまえて検討を行っております。日本臨床検査振興協議会では、貴協会をはじめとして関連する学会や団体と連携し、我が国の臨床検査を取り巻く課題に対応し、臨床検査の一層の充実と発展に向けて努力する所存ですので、変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げます。本年が皆さまにとりまして実り多き年となりますようお祈りいたします。■ LABO – 2024.01一般社団法人臨床検査振興協議会理事長 村上 正巳

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