Labo_540
21/22

去)にちなんで25年ごとに式年大祭を執り行っています。道真公が亡くなられてから1125年という大きな節目を迎える2027年を前に、2023年5月から約3年をかけ、124年ぶりに国指定の重要文化財「御本殿」の大改修を行っています。改修期間中は御本殿前に仮殿を設置。天満宮周辺の豊かな自然が飛翔し、屋根に森が現れるという斬新なコンセプトのもとデザインされた仮殿を参拝できるのは、改修中の3年間のみとなります。貴重な体験となるこの機会を逃さないよう、足を運んでみてはいかがでしょうか。境内には、「九州最古のお稲荷さん」として信仰されている「天開稲荷社」や太宰府天満宮について学べる「菅公歴史館」、道真公由来の宝物や現代アートを展示する「宝物殿」など、由緒ある建造物が点在しています。「御神牛」は学業に秀でた道真公の御神徳により、頭をなでると知恵を授かるとされ、多くの人に親しまれています。梅や桜、花菖蒲、紅葉などが境内の四季を彩ります。毎年境内の梅に先駆けて開花するのが、道真公を慕って飛んできたという「飛梅」です。飛梅の開花を合図とするように約200種類約6000本の梅が咲きほこり、この時期、境内は芳しい香りに包まれます。「太宰府天満宮」は全国にある約1万社の天満宮の総本宮で、1100余年の永きにわたり、大切に守り伝えられてきました。学問・文化芸術・厄除けの神様と仰がれる菅原道真公が祀られていて、国内外から多くの人が祈願に訪れ、受験シーズンは学生や家族連れでとくににぎわいます。太宰府天満宮は、菅原道真公に縁の深い25という数(旧暦845年6月25日生誕、旧暦903年2月25日逝九州支部より北から南から太宰府駅屋根に森が載っているようなデザインの仮殿(写真提供:太宰府天満宮)菅原道真公が牛と縁が深かったことから、神の使いとして信仰の対象となっている「御神牛」(写真提供:太宰府天満宮)太宰府天満宮の鳥居。奥に見えるのは「楼門」(写真提供:福岡県観光連盟)太宰府天満宮へ向かう参道には名物の梅ヶ枝餅店やみやげ物店などが並んでいる(写真提供:福岡県観光連盟)from North to South●太宰府天満宮福岡県太宰府市宰府4丁目7-1アクセス 電車:西鉄太宰府線太宰府駅から徒歩約5分 車 :九州自動車道太宰府ICから約15分・筑紫野ICから約20分、福岡都市高速道路水城ICから約15分九州自動車道福岡空港博多駅水城IC大宰府IC福岡都市高速道路西鉄天神大牟田線西鉄太宰府線鹿児島本線西鉄二日市駅筑紫野IC九州新幹線太宰府天満宮21■ LABO – 2024.01コンクールなどでは選ばれたチームにさまざまな賞が贈られますが、この評価にかかわる興味深い言葉「サイト・オーバー・サウンド効果」が、音楽研究の世界で話題となっているようです。シンガポール発の論文に、音楽演奏の評価には耳で聴く「音」よりも「視覚」のほうが優劣の判断に影響するということが記され、このような現象が「サイト・オーバー・サウンド効果」と名づけられたのです。この論文では、過去の音楽コンクールのファイナリスト3人の演奏で確かめ、「演奏者の動きが演奏の質を推測させる※朝日新聞2023年10月13日付「すいエンス! 吹奏楽を科学する:3」を参考に作成―吹奏楽は聴くより見て評価される?吹奏楽は、木管および金管楽器を主体とし、打楽器などを加えた編成で演奏される音楽です。仲間とともに音楽をつくり上げる吹奏楽は、現在、学校教育や生涯教育の一環として活発に繰り広げられ、各地でコンクールが催されています。のに大きく影響している可能性がある」としています。この効果が吹奏楽にも当てはまるのかを検証したのが、慶應義塾大学大学院生で、吹奏楽コンクールの審査における視覚情報の重要性を明らかにすべく研究を行っている三摩朋弘さんです。「音のみ」「映像のみ」「音と映像」の3つの条件に分けて全国進出チームを当ててもらうと、吹奏楽経験者では3つの条件の正答率はほぼ差がなかったのに対し、吹奏楽以外の音楽経験者では映像のみの正答率がほかより高く、初心者でも映像のみが最も高いという結果になりました。吹奏楽のコンクールを鑑賞していると、からだの動きがあまりなく演奏しているチームや、いまにも踊りだしそうなほどからだをスイングさせながら演奏するチームなどさまざまですが、顔や体の表情を豊かにして表現すると、評価が高くなる可能性があるようです。気になるコトバ【 サイト・オーバー・サウンド効果 】「太だ宰ざい府ふ天てん満まん宮ぐう」■■■■■■■ ■■■■■■■

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る