"MMHUD"MMHUD確かな医療を支確かな医療を支■LABO – 2023.11人生100年時代を生きるために次なる検査の道を担う全国9支部の月間大会では、検査の必要性・重要性を訴求する日衛協『創立50周年記念誌』を制作!日本衛生検査所協会は、1973年 9 3月に「全国臨床検査所協会」として発足し、2023年3月、創立50周年を迎えました。医療制度が近代化する中、検査を業とする施設が胎動し、検査をするという立場で、国民医療に寄り添いながら歩み続けています。その「歩み」を、「写真で綴るヒストリー」「特別座談会~コロナ禍で何が始まり、何が変わったか」「50周年!日衛協の現在地、そしてこれから」などの内容で『創立50周年記念誌』として制作中です。2024年3月末、完成予定。査の価値を強くメッセージしたいという想いです。現在、わが国は本格的な少子高齢社会となり、人生100年時代に向かって加速しています。人口減少・少子高齢化、とくに生産年齢人口が急速に減少する中で、活力ある健康長寿社会を構築し、高齢者の社会参加を促すとともに、若年世代への支援を強化することでその活力を引き出し、国民一人ひとりが安心して暮らせる社会づくりが不可欠です。日本の健康長寿社会をこれまでもこれからも支え続けなければならないのが国民皆保険制度。これは世界に誇れるすばらしい制度ですが、増大に歯止めがかからない医療費をどのように負担していくかが今後の重要な課題になっています。従来の高齢者医療費負担額の割合を1割増、2割増とプラスにしつつも、人口減少・少子高齢化の厳しい現状の中では、帳尻を合わせることは至難の業です。現在、健診を受けていない人が2000万人以上いるといわれています。国をあげて積極的に健診の呼びかけをしても、一般的にはまだまだ受診する習慣が浸透していない現実があるようです。健診を受けて、まずは病気を予防することからスタートし、病気になれば早期発見、早期治療につなげることが何より大切です。この健診習慣が、年々増加している医療費の抑制にも確実につながっていくのです。日衛協は、検査を業とする団体として、健診の必要性、重要性を訴求し、健康な国民、健康な高齢者を増やし、健康長寿を全うできるような社会づくりに貢献していかなければなりません。早めの検査の大切さ、定期的な検査の必要性、検査が担う役割などを、一人でも多くのみなさまへ伝え、理解を深めていただく活動は責務となっています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックを経て、これからも検査技術や精度管理などの研鑽に一層の努力をして、次なる検査の道を担っていくという想いを、今年度のスローガンに託しました。今年も、検査の必要性、重要性について理解を深めてもらうとともに、「確かな検査が確かな医療を支える」ことを真摯に伝えるために、北海道から九州までの各支部において、臨床検査普及月間大会が開催されています。開催概要については、11ページの表1に示しました。全国9支部での月間大会では、それぞれの支部においてディスカッションが重ねられ、地域色をプラスしながら、意義あるプログラムが組まれています。プログラムの主な内容は、検査の最新情報や日頃の研究成果を、それぞれの担当者が事例発表の形式で報告する学術研究発表会をはじめ、医療関係者や著名人・文化人による講演会、さらには医療行政や医療および臨床検査関連団体の代表に臨席いただいての記念式典などです。とくに各支部が力を注いでいる学術研究発表会は、業務と並行しながら取り組んだ研究を、担当チームの代表が発表するもので、検査の現状を提示し、今後の方向性を示唆する、意義のあるプログラムになっています。ええててSGQR@QXQR@QX
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