日本衛生検査所協会の日本臨床検査専門学院において、第48期「生化学コース」が始まりました。今年もウェブ会議システムZoomを活用して、全国の会員検査センターの社員を対象に、9月13日(水)から12月19日(火)までの間、左表のカリキュラムのとおり20回の講義が行われます。日本臨床検査専門学院は1979年に開設され、これまでに多くの臨床検査技師たちが学んでいますが、今回で本年度の第48期「生化学コース」は、高木康先生がコーディネーターを務め、基本編から臨床編まで20カリキュラムが組まれました。それぞれのカリキュラムは、検査のエキスパートの先生方、臨床現場の専門医の方にご担当いただき、検査の専北から南から日本臨床検査専門学院第48期「生化学コース」開講!らなり、米10800トン(18万俵)にも及ぶ収容能力をもっていました。長く現役の農業倉庫として庄内のコメ作りを支えてきましたが、2022年(令和4年)に129年にわたる米倉庫としての役割を終えました。米の積出港として賑わった湊町・酒田の歴史を今に伝える建造物として、2021年に国指定史跡に認定されています。NHKの連続テレビ小説『おしん』のロケーション舞台にもなった山居倉庫のある酒田市の南、鶴岡市にあるのが「スタジオセディック庄内オープンセット」。映画の撮影のために建てられたセットをそのまま保存して一般公開している、敷地面積日本一の撮影所です。東北の名峰・月山を望む88ヘクタールもの広大な敷地に、風のエリア、漁村エリア、農村エリア、戦国大手門エリア、宿場町エリア、山間集落エリアと、趣の異なるエリアが点在し、ここで撮影された映画やドラマを彷彿させます。運がよければ、映画やテレビドラマなどの撮影現場に出合えるかもしれません。ロケーション見学のほか、貸衣装でコスプレをしたり段ボール迷路で遊んだりとアトラクションも豊富。園内中央のエントランスには食事処や土産処、休憩所などがあり、家族みんなが楽しめます。日本有数の穀倉地帯として知られる庄内平野のシンボル「山居倉庫」は、1893年(明治26年)に米を保管する目的で建てられました。夏の高温を防止するために背後にケヤキ並木を配し、内部の湿気防止のために二重屋根にするなど先人の知恵が生かされた低温倉庫は、白壁、土蔵づくりの12棟か門知識はもちろん、最新の検査技術、症例を用いた検査事情などの内容です。モニターを通しての講義ですが、身近に感じることができる環境が整い、業務の現場に居ながら大いに学べるようになっています。臨床検査技師として、自分たちが提出する検査データが、医療の現場でどのように扱われ、活用されているのかを改めて認識し、今後の検査業務に役立てていただきたいものです。東北支部より34411247112山居倉庫酒田IC日本海東北自動車道庄内空港IC鶴岡ICJ R 羽越本線鶴岡駅スタジオセディック庄内オープンセット鶴岡西IC山形自動車道庄内あさひIC酒田 駅酒田中央IC最上川from North to South22今回もウェブ会議システムZoomを使ったリモート形式で開講第48期「生化学コース」カリキュラム(令和5年度)No.1サンプリング(プレアナリティックフェーズ)での諸問題高木 康先生2標準化とその方法:標準化・トレーサビリティ・不確かさ篠原克幸先生3精度管理(1)検査の感度・特異度、臨床性能、基準範囲と臨床判断値三宅一徳先生石橋みどり先生4精度管理(2)精度管理の手法と管理の実際小島和茂先生5自動分析装置の測定原理・扱い方菊池春人先生6尿検査江原佳史先生7栄養指標の検査山田俊幸先生8炎症マーカ一9糖尿病と検査佐藤麻子先生10検査値の性差と加齢変動、特に高齢者の検査値について末吉茂雄先生安原 努先生11小児の検査値・基準範囲矢内 充先生12腎疾患と検査福地邦彦先生13電解質検査木村 聡先生14実践的なCPC方式について15肝疾患と検査加藤眞三先生三宅紀子先生16心疾患と検査出居真由美先生17膵疾患と検査久保信彦先生18動脈硬化症と検査〆谷直人先生19生化学検査のPOCT20アイソザイムによる病態解析高木 康先生講義内容講義に先立ってコーディネーターの高木康先生の開講の挨拶が述べられ、今後の講義内容なども説明された講師48期を迎えます。お問い合わせ:(一社)酒田観光物産協会 TEL:0234-24-2233 (info@sakata-kankoucom)●スタジオセディック庄内オープンセット山形県鶴岡市羽黒町川代字東増川山102アクセス:山形自動車道庄内あさひICから 約18km・鶴岡ICから約21km、 日本海東北自動車道鶴岡西ICか ら約24kmTEL:0235-62-4299ウェブサイト:https://openset.s-sedic.jp/ ●山居倉庫山形県酒田市山居町1-1-20アクセス:JR羽越本線酒田駅から車で約5 分、日本海東北自動車道酒田IC から約15分舟運時代に酒田港に米を保管する目的で建てられた山居倉庫。対岸と結ぶために架けられた山居橋も復元された山居倉庫のケヤキ並木は、CM撮影などでも活用される酒田市で人気のフォトスポット奥行き約200メートルの壮大なロケーションの「宿場町エリア」2021年に増築された一ノ門・櫓。元々あった大手門は二ノ門として奥に構えている2023.11 – LABO ■日衛協News 庄内地方の観光スポット「山さんきょ居倉庫」「スタジオセディック庄内オープンセット」
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