し、日本海に向かって突き出ていて、雄大かつ複雑な海岸線が連続する沿岸を有しています。北海道の公園で唯一、海中公園地区に指定されている「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」にあり、断崖絶壁から望む水平線と透きとおった海は「積丹ブルー」といわれ、多くの人を魅了します。景観は圧巻です。岬のつけ根から遊歩道を770メートルほど歩くと岬の先端に到着。周囲300度の水平線からは地球の丸みを体感することができ、初夏には積丹町の町花・エゾカンゾウの花が咲き乱れる姿が可憐です。漁船が並ぶ美びに国港の先から海へと突き出ているのが「黄金岬」。片道15分ほどの遊歩道の先にある木造りの展望台からは、数多くのカモメが舞う「宝島」を一望できます。かつてニシンの見張り台でもあったこの岬では、夕陽を受けて黄金色に輝くニシンの群れを見ることができたため、この名で呼ばれるようになったといわれています。「積丹岬・島し武意海岸」は「日本の渚百選」に選出されていて、必見です。断崖絶壁が続くなか、唯一波打ち際まで下りられるスポットで、トンネルを抜けると透明度の高い日本海が目の前に広がります。積丹の語源はアイヌ語で、夏を意味する「シャク」と村や郷土を意味する「コタン」の2語を合わせたもの。その語源どおり、「積丹ブルー」を見るベストシーズンは夏(6~8月)です。ため息が出るほど美しい積丹の青あ海原と涼しさを求めて、足を運んでみてはいかがでしょうか。海岸線のほとんどが断崖で、中でも「神かい威岬」のいむまく むおうなばら積丹半島は北海道の西部に位置より北海道支部北から南から信じられないほど青い海「積しゃこたん丹ブルー」しりべしfrom North to South稚内旭川小樽支笏湖札幌千歳帯広苫小牧函館北海道積丹半島●北海道積丹郡積丹町アクセス 電車:JR函館本線小樽駅または余市駅からバス 便あり 車 :後志自動車道小樽JCTまたは余市ICから神威岬周辺は波が荒れる難所として知られ、神威岩をご神体として捧げ物をして通過していたといわれる「黄金岬」からは遠くまで続く断崖絶壁の海岸線の絶景が望める透明度が高い「積丹岬・島武意海岸」。ビョウブ岩など険しく切り立った岸壁と岩が特徴しかし、女性であることによりさまざまな差別を受け、持っている能力を発揮できずにいる人が多くいるのが現状です。先進国においては貧困を理由とした女性差別はほとんどみられませんが、日本ではまだまだ男女の不平等が改善されていないようです。そのことを表しているのが世界経済フォーラム*(WEF)が公表している「ジェンダー・ギャップ指数」で、「経済参画」「教育」「健康」「政治参画」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。2022年の統計によると、日本の総合スコアは0.650で、146か国中116位。政治参画の部分で大きくスコアを落としています。国会議員の女性の占める割合や、会社組織における女性管理職の割合が低く、男女の役割分担についての固定概念が根強く残っていることが背景にあると考えられます。17■ LABO – 2023.07―日本はジェンダー平等後進国?人間が生まれ持っている男女の性別を「生物学的な性差(sex=セックス)」というのに対して、「ジェンダー」は「社会的・文化的な性差(gender=ジェンダー)」で、社会や文化によって決まる男と女の違いをさしています。ジェンダー平等とは、ジェンダーに基づく差別や偏見をなくし、一人ひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事をともに決定することができることを意味しています。また、女性であるという理由で直面する障壁を取り除き、自分自身の人生を決めながら生きる、そのための力を身につける取り組み(エンパワーメント)も行われています。女性に対する差別をなくしていかない限り世界は持続できない(持続不可能)といわれており、SDGs(持続可能な開発目標)の目標5に「ジェンダー平等を実現しよう」が掲げられています。*世界が直面している問題改善に取り組むことを目的にスイスで設立された民間非営利の団体気になるコトバ【 ジェンダー平等 】
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