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成熟スイッチ読んでみた一冊 第24回 エッセイ一般公募のお知らせ作家で日本大学理事長を務める林氏が、人生論についてたっぷり語る一冊。小説やエッセイなど幅広い分野で活躍を続ける人気作家が、自身の成熟の現在地を明かしながら、「人間関係の心得」「世間を渡る作法」など、成熟について4つのテーマに分けて語ります。渡辺淳一氏、瀬戸内寂聴氏などの文学界をはじめとする錚々たる面々との交流で、成熟に関するさまざまな学びがあったことが読み取れますが、成熟は家族が教えてくれるものでもあると記しています。章と章の間には、「未熟者が『長』になるまで」「王道を行くか、センスで生きるか」「生き残るのは変化するもの」という3つの「私の成熟スイッチ」が何いくつ歳になっても、どのようなつづられています。大学生のときに経験したアルバイトで、あとから入った高校生がチーフに抜擢されて落胆した著者が、どのようにして人気作家になり、大学の理事長まで上り詰めたのか――。著者の本音はこの「私の成熟スイッチ」に隠れているのではないかと思えます。「成熟とは、『昨日のままの自分だと、少しつまらないよ』ということでもあると思います」「ちょっとしたことでいいから何か新しいことをして、昨日とは少し違った自分になってみる」(原文引用)という表現に、人生訓の一つが「生き残るのは大きなものでも強いものでもない。変化していくものだ」(原文引用)という著者の信念のようなものが感じられます。状況でも、充実した日々を過ごすヒントが随所にちりばめられています。本書を手にして、すぐそこにある「成熟スイッチ」を見つける旅に出てみませんか。い林 真理子 著 講談社 924円(税込)●作品について 応募作品は1200字以内にまとめてください。●応募締切 令和5年8月20日(日)=当日消印有効=●賞金 最優秀賞1編=10万円、優秀賞2編=各5万円、    努力賞5編=各1万円●発表 選考結果は日衛協協会誌『ラボ』に掲載するほか、入賞    者に通知します。また、最優秀賞受賞者は11月22日 (水)に開催予定の授賞式にご招待します。●著作権等 応募作品の返却は行いません。また、作品の著作権は日衛協に帰属するものとし、入賞作品ならびに氏名等については協会誌『ラボ』のほか、日衛協が発刊するエッセイ集等の出版物やウェブサイト上に掲載します。授賞式の模様も『ラボ』誌上に掲載します。●応募先 〒112-0004 東京都文京区後楽2-3-28                  K.I.S飯田橋2階     一般社団法人日本衛生検査所協会       エッセイ『検査がくれたもの』公募係     E-mail:info@jrcla.or.jp     FAX:03(5805)5252 一般社団法人日本衛生検査所協会(日衛協)は、血液や尿検査をはじめとする検体検査を専門に行う登録衛生検査所が加盟する一般社団法人です。当協会では、医療に欠かせない臨床検査の意義と重要性をアピールするとともに、健康な暮らしを守る臨床検査の役割を広く国民とともに考えるための広報活動を行っています。その一環として第24回目となるエッセイ作品の一般公募を下記のテーマで行います。 全国からの多くのご応募をお待ちしています。●テーマ 『検査がくれたもの』●応募要領 医療機関で私たちが受ける臨床検査には、血液検査や尿検査をはじめとする検体検査のほか、画像診断のための検査などさまざまな種類があります。これらの臨床検査にまつわる体験や心に残る思い出をもとにしたエッセイ作品を募集します。 例えば、臨床検査を受けてよかったと思えたことや臨床検査を通じて知った健康のありがたさ、家族や友人の大切さ、あるいは臨床検査による健康管理や病気予防の事例など、臨床検査に関わる事柄をもとにまとめてください。どなたでも応募できますが、出品作については未発表作品に限ります。 作品の表紙に題名、住所、氏名(ペンネーム不可)、年齢、職業、連絡先を明記のうえ右記の応募先までE-mail、郵送、またはFAXにてお送りください。15■ LABO – 2023.07book

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