Labo_529
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◆栄養バランスのよい食生活◆減塩◆運動◆薬物療法◆感染症予防◆禁煙と節酒◆ストレス解消◆心臓リハビリテーション◆緩和ケアAいとたっりも知A7◆薬物療法以外の主な治療法機器を体内に植え込む治療・ 植え込み型除細動器(ICD):突然死を招く不整脈(心室細動、心室頻拍)が起きたときに、ICDが発する電気刺激で正常なリズムに戻します。◆急激な温度変化に注意・ 心臓再同期療法(CRT):ペースメーカーで心臓に電気刺激を与え、左右の心室の収縮するタイミングのずれを調整します。ICDとCRT両方の機能を備えたCRT-Dを植え込む場合もあります。・ ARNI:血圧を下げて心臓への負担を軽くし、心臓を守るホルモ・ HCNチャネル阻害薬(イバブラジン):心拍数を抑えて心臓の負担を軽くする。β遮断薬は心臓の収縮量も低下させるが、イバブラジンには心拍数だけ下げる働きがある。新たな薬が続々と登場!カテーテル治療心臓を保護する薬心臓を休ませる薬心臓を楽にする薬心臓を力づける薬参考文献:「急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)」(日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン)、「心不全がわかる本」(監修:佐藤直樹、講談社)、「よくわかる最新医学 心不全」(著者:小室一成、主婦の友社)、「心不全と診断されたら最初に読む本」(著者:大堀克己、幻冬社)、「NHKテキストきょうの健康」(2019年6月号、2021年11月号、別冊「シニアの心臓が危ない」2019年2月、NHK出版)■ LABO – 2023.02程度の運動を週に2~3回は行いましょう。クの着用、手洗い、予防接種などの対策を徹底しましょう。偏った食事にならないように、主食・主菜・副菜を揃えることが大切です。暴飲暴食は避けるべきですが、高齢者は低栄養にならないように、しっかり食べましょう。塩分をとりすぎると体内の水分が増えて、うっ血やむくみを招きます。心不全の場合の目安は「1日6g未満」です。とくに高血圧の人は注意が必要です。体操などの軽い運動を毎日、さらに多少汗ばむ感染症は急性増悪を引き起こす大きな原因の1つです。マスタバコには血管を収縮させて血圧や心拍数を上げる作用があり、心臓に大きな負担をかけるので、ぜひ禁煙を。また、過度の飲酒は心拍数を上げ、心不全や不整脈を招くことがあります。お酒は適量を守りましょう(成人男性なら1日にビール中びん1本、日本酒1合が目安)。過度なストレスは、心臓に負担をかけます。自分なりの解消を見つけましょう。また、十分な睡眠をとることも大切です。急激な温度変化は心臓に負担をかけます。エアコンや衣類などで適切に調整しましょう。とくに入浴時の温度差は要注意。冬場は脱衣所や浴室を温めておきましょう。これまでの薬とは異なるしくみで心不全を改善させる薬が登場しています。・ SGLT2阻害薬:もともとは糖尿病の治療薬。尿中に糖を排出する作用があり、同時に体内の余分な水分や塩分も排出する。ンの量を増やす。心不全と診断された場合は、進行を防ぐことが治療の目的となります。ステージC(5ページ、図表2参照)からは心不全の治療が必要になります。ステージA・Bでも取り組む生活習慣の改善に加え、薬物療法が治療の基本で、必要に応じて薬物療法以外の治療法や緩和ケアを行うこともあります。ステージDに進行した場合は、薬の見直しや心臓移植などの手術、緩和ケアなどが行われます。治療薬には大きく分けて次の4つのタイプがあり、患者さんの症状に応じて用います。冠動脈が狭くなったり、詰まったりした部分を体への負担が少ないカテーテル治療で広げ、血流を再開させます。また、カテーテル治療で心臓弁膜症を治すこともできます。心臓の働きを維持するには、適度な運動が不可欠です。急性期、回復期、維持期に応じた運動プログラムに取り組みます。心不全によるさまざまな苦痛を軽くするために、医師や看護師だけでなく、臨床心理士やソーシャルワーカーなどさまざまな分野の専門家がチームとなって、患者さんとその家族をサポートします。血圧を下げたり、血管を広げたりすることで働きすぎの心臓を守る。心筋の肥大を抑えて心臓を守る作用もある。心拍数や心臓から送り出す血液の量を減らし、心臓の負担を減らす。体内の水分を尿として排出させ、むくみや息苦しさを改善する。心筋に作用し、血液を送り出す心臓の働きを強くする。ACE阻害薬、ARB、アルドステロン拮抗薬などβ遮断薬利尿薬強心薬栄養バランスのよい食生活、適度な運動習慣、休養が基本です薬物療法をはじめとしたさまざまな治療法で心臓を守ります心臓にやさしい生活習慣を教えてください。心不全はどのように治療するのですか?Q2Q1心不全Q&A

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